書評・レビュー

世界一ふざけた夢の叶え方 レビュー

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ひすいこたろう・菅野一勢・柳田厚志著【世界一ふざけた夢の叶え方】のレビュー記事です。

全体の感想まとめ

・世界一ふざけた夢の叶え方=セカフザ=仲間と一緒に夢をノートに書き合い、その仲間と定期的に会って励まし合うこと。
・「ツイてる」という言葉を口癖にしておくと、プラス思考になれる。
・仕事(に限らず何でも、だが)について「楽しい」と思えば自然に行動が続き結果が出るものである。
・仕事に対して「楽しい」という感覚を持ってもいいのだと自分に許可を与えてしまおう。
・10年後までに何ができるかは、可能性無限大。

「夢を思えば自然にそれが行動となり、叶ってしまうものだ」という、ややスピリチュアルな内容の本ですが、読むと幸せな気分になるというのが素直な感想です。

レビュー詳細

世界一ふざけた夢の叶え方=「セカフザ」とは何か。
仲間と一緒に、夢をノートに書き合い、その仲間と定期的に会って励まし合う。それによって夢は叶う!
というのが、本書のざっくりとした全体の内容です。

読んだ感想(というか、戒め)は、セカフザをやった上で意識しなければならないことは結局「行動を起こさなければ結果は何も得られない」ということです。
単に居酒屋に月1回ペースで集まって飲むだけであれば、それなりの数いると思うのですけどそこに「夢をノートに書き合い」=具体的なイメージとして夢を語り、「励まし合う」=「相手の夢を否定せず、現実化するために全力で協力する」という2つの内容が加わると、かなりそうしようと意識しないとできないだろうなと思います。
なんだかんだ、特にぶっ飛んだ夢を語る人がいたら「いやいやお前、そんなに現実甘くないよ」って言っちゃうものですからね。他人や環境の愚痴を言うだけ言って終わってしまうものですからね。

本では著者である3名がどのようにして夢を叶えてきたかということが語られています。
読んでいて思うのは、全員やっぱり行動力あるなあということ。大きなリスクを取らなければ大きなリターンを得られないのだなということと、ビジネスセンスというか、得たいと思っている結果に対して何を行動すればよいかということを「すぐ」行うことができるかどうかというのが大きな違いかと思いました。

結局のところ、目的を達成したければ、とにかく具体的にそれをイメージすることが大事なのであるということなのだろうと。
そしてそれを繰り返し意識するということでしょうかね。
でっかい夢を持っていたとしても、それをずっと意識し続けていることって結構できなかったりするので。
このあたりは「神メンタル」を読んでいる時にも思ったことです。あちらも、根本は同じことを言っていると思います。

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もう一つ、読んでいて「ああ、やっぱりこれはやっておくといいよなあ」と思ったことがありました。
それは、「ツイてる」という口癖。(これも、神メンタルにも同じことが書いてありますが)

これを実践してから一気に人生が変わった、というものがあります。
ネガティブからプラス思考に変わることができました。
僕からは、ぜひこれを最後に、あなたにプレゼントしたいなと思って書きます。
ツイてないときに「ツイてる」というのを口癖にする。
これだけです。僕は、「ツイてる」を口癖にして3ヶ月で自分でも、ビックリするくらいプラス思考になれました。
(Kindle版より引用 位置No.2034〜)

本書においては、上記記載場所より前のひすいこたろうさんのパートでも「銀座まるかん」の斎藤一人さんが言っている言葉「ツイてる人とは、ツイてると言っている人である」というのにシビれて早速やってみた、というのが書いてあるのですけど、実際この口癖、やってみると、あらいいじゃない、ということが結構起こることを実感しています。
これが口癖になっていると「物事のいいところを探す習慣」が出来上がっていく、というのがいい点の一つ。
後は、しばらく続けていた時に「何が起こったのか」という事実は覚えていなくても、「あー、なんかよく覚えてないけどオレ、ツイてたな」というポジティブな記憶が残っていくんですよね。そうすると自分が元気になるので、次の行動を起こしやすくなる、と。そんないい点があるなあと、今の時点では思っています。
逆もまた然りで、ネガティブな感情を抱くクセがついていると、詳しい出来事は覚えていなくても「何となくイヤな気分だった」「不愉快だった」という記憶だけが残って、自分のエネルギーが減っていく。そしてさらに泥沼にハマっていく。
ポジティブに考えるかネガティブに考えるかは自分で選択できるし、口に出す言葉をどんな時でも「ツイてる」にするというのも自分で選択できます。
プラスのことを出すようにしておいた方が得するなら、じゃあそっちを選択しておこうじゃないかと、そんな感じの印象です。

本全体には、「この人たち、すごく楽しそうだなあ」というのがあふれています。

努力すれば、100キロ先には行けます。
でも200キロ先には、よほど努力し続けないと、たどり着けない。
だって、努力ってがんばっているからです。
でも、誰かを喜ばそうとスイッチが入ると、努力じゃなくなるんです。
がんばるんじゃないんです。
楽しいから、やっちゃうんです。
うれしいから、やっちゃうんです。
そうなったら、もはや結果が出ないほうが不自然。イヤでも成果が伴ってきます。
(Kindle版より引用 位置No.917〜)

「努力」は「がんばってやる」ということなので、長続きしない。
「楽しい」と思うと努力は努力でなくなり、ついやってしまうようになる。
自分がやろうと思っていること、自分の夢に向かって起こす必要がある行動を「楽しむ」ことができるかどうかはとても大事な要素だと思います。
そしてさらに意識したいのは「全てのことは突き詰めれば楽しい」という考えです。
「この世に楽しくないことなどない。楽しくないのは、まだあなたがその世界にどっぷり浸かっていないからだ」という考えがあります。楽しくない、と判断して切り捨てる前に、その世界に思いっきり浸かってみる。
何の本で読んだのか忘れてしまいましたが、そんなことが書いてある本があったなあというのを、この部分を読みながら思い返しました。

遊ぶように働いていいんだって、自分に許可を出しましょう。
OKを出しましょう。
ほんとうに、そうなりますから。
(Kindle版より引用 位置No.1427〜)

働くこと=つらいこと、という意識は多くの人の意識に根付いています。
「働いている間、楽しいと思ってはいけない=働いている間に楽しいと感じることは不謹慎である」と感じる人すらいます。
でもよく考えてみたら、楽しくやっていることの方が長続きもするし、いろんなことにチャレンジしようと思えるし、成果もそりゃ上がるわなって話です。
当たり前のことなんですけど、自分がこういう考え「楽しんで仕事しちゃっていいんだよ」というのに至ったのは割と最近です。そう考えるようになってからの方が、やっている仕事の内容は大して変わらないのですけど精神的に負担に思うことが減って、格段に仕事するのが楽になりました。

僕らは1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価します。
僕らの夢だって、10年前は大笑いされた夢です。
きっといまは荒唐無稽に見える夢も、10年あれば、叶っていることでしょう。
あなたも、できるだけ制限を取っ払って、自由な長期の夢を描いてください。
間違いなく、叶いますから!
(Kindle版より引用 位置No.2207〜)

確かにこの10年を振り返ってみて、10年前に今が想像できていたかと思えば、てきとうに生きてきたという意識がある今ですら、全く想像できなかった現実になっています。ANAの上級会員になるとか、結婚して子供ができているとか。
それなら意識を変えて10年後にどうなっているのか、それが具体的にイメージできていて繰り返しインプットしていたら、結構いろんなことできちゃうんじゃないの?という気がします。構えて生きる必要はないけど、夢見てそこに向かって突っ走っている、多分その方が楽しいよね、という思いになる一冊でした。

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