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お金持ちスイッチ、押しちゃう? うさんくさいけど効果バツグンの成幸法則 レビュー

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モゲ(森瀬繁智)著 【お金持ちスイッチ、押しちゃう? うさんくさいけど効果バツグンの成幸法則】のレビュー記事です。

全体の感想まとめ

・「よくあるお金のメンタルブロック」を壊すための本として役に立つ。
・「DD(だから、ダメなんだよ)→TY(とりあえず、やってみる)→DU(どうせ、うまくいくから)」がキーワード
・お金を使う時に、喜ぼうと思います。

核として得た知見は「お金に関してプラスの思いを持つことが、お金持ちの条件」です。
お金を得ること、お金を使うこと、そのあたりのことに関して罪悪感を持ったりマイナスの感情を持つことが、お金を逃がしていく原因となる。
「お金持ち」がテーマなので、お金に関する話を中心としているのは当然として、それだけにとどまらない思考の持ち方を学ぶ本として、参考になりました。

レビュー詳細

いやー、お金持ちになりたい。

お金が欲しいかいらないかって言われれば、まあたいていの人は「お金が欲しい」って言いますよね。僕も欲しいです。めっちゃ欲しいです。
本書では、一番最初に、お金持ちになりたいのになれない人の原因について書いてあります。

「モゲさん、”お金持ちになりたい”を思っているのに、なれないのはどうしてですか?」
よく聞かれる質問です。
なぜ、お金持ちになりたいのになれないかと言うと、それは「お金持ちになりたい」の前に、ある言葉が隠されてるから。その言葉とは、
で・き・れ・ば。
そう、ほとんどの人が「できれば、お金持ちになりたい」と思っているんです。
(Kindle版より引用 位置No.4~)

いやー、確かに、わざわざ「できれば」と言葉で付け加えることはなくても、心の中でそう思っているような気はします。
あるいは、お金持ちになりたいとは思っているけど、そのために何か行動を起こそうとか、今やっている行動を変えようとは思わない、とか。
あるいは、お金持ちになりたいと思いつつ、「そうはいっても、なれるわけないよな・・・」と思っていたり、とか。

お金が欲しいなら、お金に関する勉強をする必要があります。
とりわけ自分の場合、いわゆる「お金のメンタルブロック」についての勉強をしたいなという動機があって、お金に関して書いてあるいろんな本を読んでみようということをやってみています。最近だと「宇宙一ワクワクするお金の授業」とか。

本書では、稼げない人に典型的なものとして「8つのブロック」が挙げられています。

①苦労しないと稼げない
②節約を徹底しないと貯まらない
③ラクして稼いではいけない
④お金持ちになると周囲から妬まれそう
⑤好きなことをしたって稼げない
⑥男性の年収を超えてはいけない
⑦高すぎる報酬は受け取れない
⑧お金持ちになれるとは思っていない

いやー、大体当てはまっているような気が・・・
最近になってこのあたりのメンタルブロックは割とよく聞くので、昔に比べると減っているかな、という気はするのですが。最近、あんまり節約を意識しなくなったのですが、貯金額はそれほど変わっていないし、気分はむしろその方が楽になったなあという実感があります。家計簿も2ヶ月に1回ちょっとまとめて見てみるみたいな感じであまり細かくやらなくなったし。
社会人1年目2年目のあたりの、あんまり高い給料もらえていないところからそれなりの給料になって、ある程度貯金に余裕もできたから、という側面もあるかとは思いますが。

「苦労しないと稼げない」「ラクして稼いではいけない」あたりは、まさに当てはまるところです。
僕は今30代半ばですが子供の頃の感覚はまさにそれでしたし、社会人になってからも、お金持ちになるためには苦労しないといけないものだと思っていました。節約しないと貯まらない、もめっちゃ思ってましたね。
具体的に行うこととしては、よくある成功法則の本とほぼ同じで「とりあえず行動しましょう」ということがメインです。
「DD(だから、ダメなんだよ)→TY(とりあえず、やってみる)→DU(どうせ、うまくいくから)」という思考パターンをもとにしましょう、という形で記載されています。

本書では、こういうお金に関するメンタルブロックがなぜ、お金持ちになれないという状態を作っていくのか、ということが語られているわけなのですが、その中に共通することとして思ったことが「お金に関して、自分のやっていることにプラスの感情を持てているかどうか?」というところです。

後半にQ&Aがあるのですが、その中の項目にわかりやすいものがあります。

(Q2)神社にもお参りしたほうが金運は上がりますか?
ぼくも神様にはまだ会ったことがないので正直わからないけど(笑)、お参りしないよりは、したほうがいいと思います。なぜなら、お賽銭の額に比例して、お金持ちになる決意が固まったりするから。
(Kindle版より引用 位置No.1322~)

(Q3)パワーストーンの力に頼ってもいいですか?
これも、お賽銭箱に1万円を入れる話と同じで、「パワーストーンを身につけたから、自分のエネルギーが上がる!」と思えば、上がるものです。この世はすべて思い込みだからね。自分の思っていることが現実になっているだけなんです。

つまり、お金持ちになるために必要なのは「神社にお参りをした」「パワーストーンを買った」という事実ではなくて、その行動によって「自分のエネルギーが上がると感じた」ということ。
同じ「1万円をお賽銭箱に入れる」という行動でも「ああ、この1万円出しちゃったらもうお金なくなるな・・・それでも出さないと金運が上がらない・・・」みたいな、ネガティブ満載な感じで入れると効果がない、ということですね。
問題は何をするかではなく、その行動によって自分がどう感じたか。ぶっちゃけた話、何をやろうが、自分のエネルギーがプラスの方向に向かっていればたいていのことはうまくいく、ということなんじゃないかと思います。このあたりは、お金に限らずすべてのことに共通しているような気がします。
そしてそれを決めているのは「全て自分自身」。

そういう意味で、本書を読んだ後に、シンプルにこう行動しようと思って気を付けていることが「お金を『使う』時に、意識的に喜ぼう」ということです。
今までは、特に高い買い物をした時に、その物が手に入ったことにはワクワクしていましたが、お金が出ていっていること、使っていることにはマイナスの感情がありました。ああまた減っちゃったなあ、節約しないと、とか。
その高い買い物が「旅行」とかの「目に見えないもの」だとなおさらでした。

「ありがとう」「ラッキー」「ツイてる」の口癖が、最初は無理やりでもそのうち真実になってくるように(「神トーーク」「世界一ふざけた夢の叶え方」「実践!世界一ふざけた夢の叶え方」あたり参照)、お金を使った時に無理やりでも「よっしゃ!これで誰かが幸せになる!」とか「よっしゃ!これを手に入れたから最強になる!」とか、よくわからなくても喜ぶようにするくらいだったら、簡単にできるからとりあえずやってみようと思っています。

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